最初の1台をどう選ぶかが、
3Dプリンター導入で最も重要です。
はじめての
業務用3Dプリンター
安いからといって、業務に使えない機種を選ぶのは避けたい
だからといって、むやみに高額で使いこなせない機種も避けたい
当社では初めて工業用3Dプリンターを導入されるお客様のお手伝いをさせていただくことが多くあります。
最初の1台を選ぶときというのは、まだ3Dプリンターの可能性を模索する段階であることが多いと思います。
安いからといって業務に使えない機種を選んでしまうことは避けたいし、だからといってむやみに高額で使いこなせない機種を選ぶことも避けたいというのが実際のところだと考えます。
そこで、「後からやりたいことが出てきても、買った機種ではできなかった」ということが少しでも減るようヒントとなる情報をご提供しながら、最初の1台として考えるべきポイントと、それを満たす「今お勧めの機種」をご紹介いたします
最初から先々の可能性を完璧に予測するのはさすがに無理があります。
しかしながら、ちょっとしたことで事前に知っておけば、買い直しにならなくて済むケースもあるでしょう。
使ってみて後からわかった
「これもできたら良かった」と思うこと
「部品点数が多いものを造りたいときは、複数種類の材料が同時に使える機種だと便利だと思う」
(製造業/製品デザイン御担当者様)
通常の機種の場合、1度の造形で使える材料は1種類が基本。
硬質なABSプラスチックのパーツとゴム質のパーツを組み合わせてグリップの握りやすさを確認する際には、材料を切り替えて3Dプリンターをセッティングし、できたパーツを回収し次のパーツを造形開始し・・・と、手間が掛かります。
これに対応できるのは「マルチマテリアル」という機能。
「単一素材で形状を再現したい」という当初の使い方から一歩進んで、3Dプリンターを使う対象製品が拡がった結果見えてきたニーズでした。
「強度があれば良いと思っていたが、耐候性樹脂も使える機種を選べば良かった」
(製造業/製品開発御担当者様)
試作での形状確認であれば問題ありませんが、3Dプリンターをいざ実用性のあるパーツとして使おうとしたとき、耐候性が問題になることがあります。
使える材料をチェックしておきましょう。
「3D CADデータからSTLファイルへの変換が不要な機種を選べば良かった」
(製造業/製品開発御担当者様)
意外と気付かない点ですが、ソフトウェアも大事です。
3Dプリンターには、3D CADデータをそのまま取り込める高機能なソフトウェアが使えるものと、一度3Dプリンター用のデータに変換が必要なものがあります。3Dプリンターの特性を理解してCADデータを造らないと、データ変換の際にエラーが出ることがあります。
そのエラーの自動補正を行なってくれるソフトウェアもあり、本来的なデザイン・設計業務に集中できるよう配慮されています。
3Dプリンターにはどんな機能があって、
どんな材料があるのか、一通り知っておくと良いでしょう。
工業用3Dプリンター最初の1台として選ぶポイント
- 幅広い機能を持ち様々なシーンで対応可能な機種
- 機能や性能に対しコストを抑えられる機種
これを両立できる機種が第一選択肢としてお勧めです。
最初の1台としてお勧めの機種
Stratasys J35Pro
高精細の代名詞「PolyJet」プリンター
工業用3DプリンターでシェアNo1のStratasysの中でも、高精細で美しい造形が可能なインクジェット方式(Polyjet)の3Dプリンターです。造形の精細さを求めるならPolyJetは間違いの無い選択肢です。プロダクトデザインの確認や、試作等でお勧めです。
ハイエンド機能が驚きの低価格、業界を革新した最新モデル
上位機種と同等の性能を持ち、さらにハイエンド機種にしか存在しなかったマルチマテリアル機能が搭載されているにも関わらず、低コストで導入可能な機種です。
幅広い物性の材料に対応、だから活用シーンが拡がる
アクリルベースのUV硬化性材料を使用します。
一般的な色付きの硬質材料の他、ラバーライク材料の「Elasticoシリーズ」、ABSライク材料の「Digital ABS」、皮膚接触*に対応した「Vero ContactClear」、さらには従来機種でも対応していた低コスト材料の「DraftGrey」や高透明度材料の「VeroUltraClear」にも対応しております。
ご用途に合わせて自由に材料を選択することが可能となっており、必要とされるモデルを手軽に造形できます。
400万円台~600万円台
Qなぜこんなに高機能な3Dプリンターがお手頃価格?
メーカーが戦略的にキラーコンテンツとして投入しているため、非常にお得な価格帯を実現しています。
本製品の登場以前は、これらの機能を搭載した機種が欲しい場合もう1桁上の予算が必要でした。
では上位機種とどう違うの?と言うと、例えば上位機種はさらに大きな造形物ができたり、もっと多様な材料を使えたり、フルカラーでの造形が可能だったりします。
とにかく費用を抑えて、まずは工業用3Dプリンターの性能を試してみたいなら
Stratasys F170
高品質で低価格な工業用ハイエンドFDMプリンターの入門機種
機種自体が非常に小型で、タッチスクリーンインターフェイスを採用しているため初心者の方でも簡単に操作が可能です。
試作目的で手軽に使え、強度の強い造形ができるStratasysのFDM機種の中でも安価な製品です。初めての工業用3Dプリンターとしてまずは費用を抑えて試したい方に適しています。
使える材料は、ABSと優れたUV耐候性と耐熱性を持つASAを含む6種類。
CADデータから3Dプリンター用データへの変換も不要な高性能ソフトウェアが利用可能。
素早く低価格に作製できるコンセプトモデルから耐久性の高いパーツまで、あらゆる造形が可能です。
ほかにも様々な機種があります。
全ての機種の情報をExcelにまとめて比較できるようにしていますのでダウンロードしてみてください。
選定に悩んだら/気になる機種があればぜひご相談を
ここに記載してある製品は最初の1台として今お勧めの製品ですが、お客様がやりたいこと、業務の背景によって最適な製品は異なります。
3Dプリンターの専門知識を持ったスタッフがご対応いたします。オンライン会議も可能です。
納得の行く選定ができるよう、お手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。
はじめての方向けお役立ち情報
3Dプリンターの基礎
3Dプリンターの用途
3Dプリンターの具体的な用途・目的について整理しています。
詳細はこちら3Dプリンターの選び方
3Dプリンターを選ぶ上で、どのような基準で選べば良いか解説しています。
詳細はこちら3Dプリンターの方式解説
3Dプリンターには様々な方式があります。現在のトレンド事情なども加味して解説しています。
詳細はこちら業務用3Dプリンター
業務用の3Dプリンターの導入やご利用を検討する際の情報をまとめました。
詳細はこちら3Dプリンター用語集
3Dプリンターの基本用語や、3Dプリンターに関連する頻出ワードを端的に解説しています。
詳細はこちら3DプリンターQ&A
3Dプリンターに関するよくある質問と回答をまとめています。
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