3Dプリンターの出力サービスとは
2021年09月29日
お客様の3D CADデータをお預かりし、
3Dプリンターで出力するサービスのことです。
3Dプリンターの出力サービスの活用シーン
- 3Dプリンターを購入せずに、必要なときだけ使う
- 3Dプリンター購入前に、試しに使ってみる
- 3Dプリンターを社内導入後に、自社の3Dプリンターで対応できない仕様のものを外注する(より大きなサイズ・異なる材質で造形したい等)
- 生産が間に合わないので自社と同じ機種を持つ会社に外注する
3Dプリンターの出力サービスでできること
用意した3Dデータの通りに、用途に合わせた材料で造形することができます。
中には3Dデータがなくても、2Dのデータやイラストからのデータ作りに対応できる会社もあります。
装置購入とのメリット・デメリット比較
装置購入と出力サービスについて、どちらが良いのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
初期投資に二の足を踏む、有効活用できるか分からないなどの場合は、まずは出力サービスを利用されることをお勧めいたします。
装置購入 | 出力サービス | |
初期投資コスト | × | ◎ |
短期間での大量造形 | × | △ |
豊富な材料の選択肢 | △ | ◎ | メンテナンス費用 | △ | ◎ |
情報漏洩リスク | ◎ | △※ |
いつでも使用できる | ◎ | △ | スピード | ◎ | ◯ |
※委託先の情報管理がしっかりしているかによりリスクが異なります。
信頼できる会社であれば、きちんと情報を守ってくれるでしょう。
3Dプリンターの出力サービス会社の選び方
1. 3Dプリンターを実際に所有している会社
当たり前のことように感じるかも知れませんが、実は出力サービスを行なっている会社の中には、3Dプリンターを所有していない、もしくは所有していても数が少ない会社もあります。このような会社が出力サービスを受注した場合、自社では対応できませんので、外注に出すことになります。コストも高くつきますし、3Dプリンターを所有していない会社には、ベストな造形方法・材料の提案は難しいと言えるでしょう。なるべく複数台の3Dプリンターを所有している会社へ依頼しましょう。
2. 実績の多い会社
3Dプリンターというのは、いまだ発展途上の分野です。そのため「どんな材料で、どの向きで、どんな方式で造形するのがベストか」というノウハウが、全てのサービス会社に蓄積されているわけではありません。成功事例、失敗事例を多く経験している会社(沢山の造形実績のある会社)がベターでしょう。しかし、ウェブサイトの情報だけでは情報が限定的なため、判断が難しいこともあるでしょう。出力サービスのみではなく、3Dプリンターの装置販売を行なっている会社であれば、数多くの顧客データが集まり、分析が行われていますので、安心して任せることが出来るでしょう。
3. 材料の選択肢が豊富な会社
材質は樹脂なのか、金属なのか。またその強度や耐熱性はどのぐらい必要なのか。選択肢が豊富であれば、使用用途に最も適した材料を提案してもらうことができます。最初から材料が決まっている場合には、材料名で検索すると良いでしょう。
4. 造形機種が豊富な会社
3Dプリンターにはいくつかの方式があります。➡詳しくはこちら
造形したい物に、最も適した造形方式の判断がつかない場合は、複数種類の造形方式の装置を取り扱っている会社を選ぶと良いでしょう。
5. 精度(積層ピッチ)で選ぶ
造形目的により、求める精度は異なってくるでしょう。オブジェのようなものであれば、ミクロン単位の精度を求めるよりも、豊富なカラーを用意できる会社に依頼すると良いでしょう。しかし、篏合の確認が目的の場合などは、精度がどこまで出せるのか事前に確認しましょう。
番外編 大型サイズ
3Dプリンターは、ニーズに合わせて、様々なワークサイズの物が存在します。小さな物では、ワークサイズが10センチ以下、また一般的な業務用3Dプリンターであっても、30センチ以下がほとんどです。もしそれよりも大きな物を造形したいのであれば、大型造形に対応できる会社を選ぶ必要があります。
弊社の出力サービスの特徴
弊社ではハイエンド機による3Dプリンターの造形サービスを提供しております。 以下に特徴をお伝えいたします。
3Dプリンターを20台以上所有
【大型造形に対応】
Stratasys F900(造形サイズ:914 x 610 x 914mm)×2台
Stratasys F770(造形サイズ:1000 x 610 x 610mm)
Massivit 1500(造形サイズ:1170 x 1450 x 1500mm)
材料の選択肢が豊富
ハイエンド機種を多数所有しているため、高精度、高精細そしてスーパーエンプラやカーボン材料での高強度造形にも対応可能です。ULTEM1010は耐熱性(216℃)・耐薬品性に優れており、自動車・航空宇宙分野にも利用可能です。
フルカラー対応
50万色のカラーであらゆるデザインに対応可能です。
金属プリンターを所有
Desktop Metal社 Studio Systemのプリンター・デバインダー・焼結炉を所有しており、脱脂・焼結までの工程を一貫して対応可能です。
その他、FDM方式・PolyJet方式の装置を多数所有しており、様々なお客様のニーズにこたえられます。
3Dプリンターに強い産業機械商社が運営
2007年より3Dプリンターの取り扱いを開始し、様々な業界へ納品しております。自社の専属エンジニアがその安定的な使用をサポートしており、今までに蓄積した造形のノウハウがあります。またお客様からお預かりしたデータのセキュリティ管理も徹底しております。
実機見学が可能
東京都江東区のデモルームにて、実際の造形風景をご見学頂くことも可能です。また遠方で実機見学が難しい場合は、オンライン会議にてご説明させて頂きます。造形方式や材料の選択など、不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
この記事の監修者
日々お客様からいただく生の声を糧に、「今、本当に求められている情報」をWebサイトやWebセミナーで精力的に発信している。