高い信頼性、最小限の作業で正確なパーツを造形
Microsoftの熟練チームによる試験用治具の造形

 MicrosoftのAdvanced Prototyping Center(APC)は、ワシントン州レドモンドにある26,000平方フィートのイノベーションと実践的開発に特化した施設です。APCには、初期コンセプトから具体的なソリューションへの橋渡しを行う熟練のメーカーチームが集結しています。多様な製造および試作技術を活用し、複雑なビジネス課題に応える迅速なプロトタイプ作成を得意としています。「Fail Fast(失敗を早く)」の理念のもと、APCはMicrosoftのチームやパートナーの設計・エンジニアリング判断に自信をもたらし、アイデアから実装までのスピードを加速させる重要な役割を果たしています。

課題

 信頼性試験はハードウェア開発において不可欠であり、製品が常に高い品質基準を満たすことを保証するセーフガードとして機能します。徹底的かつ体系的な評価を通じて、潜在的な故障や弱点を早期に特定し、市場投入前に開発者が問題を解決できる機会を提供します。MicrosoftのAPCは、信頼性エンジニアが包括的な試験プログラムを実施するのを支援し、製品品質を向上させるだけでなく顧客の信頼も強化します。設計やエンジニアリングの課題に先手を打って対処することで、Microsoftはアフターサービスコストを削減し、顧客不満のリスクを最小限に抑えています。このような徹底した試験への取り組みにより、Microsoftは信頼性の高い高品質なデバイスを提供するという評価を確立しました。信頼性試験は技術的要件を超え、顧客満足度とブランドの信頼性への戦略的投資なのです。すべてのデバイスが実環境で安定して動作し、Microsoftの「卓越性の約束」を守ることを保証します。

ソリューション

 物理製品の試験には専用治具が必要であり、各デバイスの特徴に合わせて設計・製作されます。従来、これらの治具は手作業で丹念に作られており、設計変更が入るたびに時間がかかり柔軟性にも欠けていました。現在、APCではストラタシス社製のFDM方式の3DプリンターF370を活用し、治具製作を刷新しています。FDM方式を用いることで、エンジニアはデジタルモデルから直接治具を迅速に設計・印刷・反復が可能です。

3Dプリントパーツ(造形直後)

 この手法により、製品設計の変更に素早く対応でき、リードタイムを短縮し手作業を削減します。3Dプリントは従来法では困難または不可能だった複雑な形状の造形も可能にし、試験要件にぴったり合った精密な治具を実現します。その結果、Microsoftの信頼性試験ラボはハードウェア検証を加速し、精度を向上させ、「Fail Fast」の理念を支援しています。

効果

 F370は堅牢で信頼性の高い3Dプリンターとして際立っており、最小限のメンテナンスで常に高精度なパーツを安定して出力します。急速な設計変更が求められるMicrosoftの信頼性試験ラボでは、この信頼性が特に重要です。F370のFDM技術により、エンジニアは各デバイス固有の要件に合わせたカスタム治具をすばやく製作できます。これにより試験プロセスが効率化され、製品設計の進化に伴う反復や調整を迅速に行えます。デジタルモデルから直接複雑な形状を造形できるため、多くの手作業が不要となり、リードタイムを短縮。治具は常に次回の試験に間に合う状態で用意されます。その結果、Microsoftの信頼性試験ラボはハードウェア検証を加速し、精度を向上させ、「Fail Fast」の理念による継続的なイノベーションを完全にサポートしています。

ストラタシス F370

 「私がF370に対してよく口にするのは『戦車のように動く』という表現です。極めて信頼性が高く、最小限の前処理やメンテナンスで常に正確なパーツを生み出します。可溶性サポート材と自由に調整できるソフトウェアの積層厚設定が、このプリンターを多用途で強力な造形ツールにしています。」

この事例で登場した製品

Stratasys F370

プロフェッショナルFDM 3D プリンター

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