Omega Tool Corpは1981年創業の大型・複雑金型設計製造で世界をリードする企業です。高熱塗装ライン(93~129℃)で40分以上耐える堅牢なマスクを低コスト・短納期で実現するため、ストラタシス社製3DプリンターF3300を採用し、耐熱性に優れる材料ULTEM 9085を使用。従来比3倍の高速造形で複雑形状にも対応し、熱変形や寸法変化、塗料漏れのない高いマスキング性能を実証しました。テストでは熱変形ゼロ、最大寸法変化1.2mm(*設計許容内)、塗料浸入ゼロを確認。これを受けOmega社はF3300による3Dプリントマスクを標準採用しました。
お客様のプロフィール
Omega Tool Corpは1981年に設立され、大型かつ複雑な射出成形金型の設計と製造を専門とするグローバルリーダーです。金型製造に加え、同社はエンジニアリング、生産、塗装、付加製造にも優れており、モビリティ、航空宇宙、消費者分野のOEMに包括的なソリューションを提供しています。
課題
製造効率と精度向上への取り組みの中で、Omega Tool Corpは塗装工程用のマスキング治具を作成するための、より効果的なソリューションを求めていました。具体的には、Omegaは高温塗装ライン(93-129 ℃)で少なくとも40分間耐えられ、剛性を保ち繰り返し使用できるマスクを必要としていました。テープや射出成形マスクなどの従来のソリューションは耐熱性がなく、コストや開発に時間がかかる欠点があります。Omega Corpは、この用途に対してより時間とコスト効率の高いソリューションを探していました。
ソリューション
他のマスキングソリューションの欠点を解消するため、Omega Tool Corpのエンジニアはストラタシス社製の3Dプリンター F3300でULTEM 9085材料を使用してマスクを3Dプリントすることを選択しました。F3300は次世代のFDM技術であり、従来の同方式の最大3倍の速度で3Dプリントできます。また、ULTEM材料は高温(HDT = 178℃ @66 psi)に耐え、様々な化学薬品にも耐性があり、Omega Tool Corpの塗装環境に適しています。
効果
Omegaチームは3Dプリントされたマスクの耐熱性、寸法保持、マスキング効率を複数回テストし、以下のような良好な結果を得ました。
F3300による3Dプリントの追加利点
これらの成功結果に基づき、Omega CorpはF3300を用いた3Dプリントマスクを他のマスキング手法に代わる有効なソリューションとして導入しました。
この事例で登場した製品
Stratasys F3300
次世代の工業用3Dプリンター
