3Dプリンタで製作したサージタンク搭載の学生フォーミュラカーが総合3位に!

ニュースリリース

名古屋工業大学フォーミュラチームが2年連続で総合3位に!

第14回 全日本 学生フォーミュラ大会 レポート

9月6日(火)~9月10日(土)に静岡県の小笠山総合運動公園(エコパ)にて開催されました第14回 全日本 学生フォーミュラ大会にエントリーした名古屋工業大学フォーミュラチームが、2年連続で総合3位の成績を収めました。

同チームのフォーミュラカーに搭載されているサージタンクは、アルテック株式会社が2014年からストラタシス社製3Dプリンタシステム(Fortus 400mc)により高耐久なエンプラ樹脂で造形して提供しております。
※名工大フォーミュラプロジェクト ホームページ

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全日本 学生フォーミュラ大会について

公益社団法人 自動車技術会が主催する、2003年に発足した学生による自作レーシングカー(フォーミュラカー)の競技会です。学生が主役となり大学や高専、自動車大学校などのチームの学生が自ら構想・設計・製作したフォーミュラカーで、タイムアタック競技や設計審査等でスコアを競います。

2016年は14回目の開催を迎え、96チームがエントリーし、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業を始め、自動車関連企業がスポンサーや運営協力を行っています。
※公式ホームページ

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エンジンの性能のカギとなるサージタンクとは?

ターボエンジンの吸気系に設けられる空気層やエアフローメーターの精度に悪影響を与える吸気脈動や、吸気干渉を防ぐパーツです。また、空気を一時的に溜めて密度を増し、流速を上げることにより吸入効率を引き上げる効果もありエンジンの性能を左右する重要なパーツです。

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3Dプリンタによるサージタンクの製作をアルテックに依頼

名古屋工業大学 4年生
Formula Project プロジェクトリーダー

学生フォーミュラ大会では、エンジンの出力を制限するために、リストリクターと呼ばれる吸気量制限装置の取り付けが義務付けられています。

リストリクターの取り付けによりエンジンの吸入空気の圧力が低下し、出力も低下することになります。その低下する圧力を回復させ、エンジン出力低下を抑えることを目的としてサージタンクを搭載しています。

サージタンクは流体解析を用いて設計をしておりますが、従来は自作をしており、その製作方法の影響で理想とする形状にすることができませんでした。

しかし、3Dプリンタで製作することで形状の自由度が高くなり、従来以上の性能を発揮することができると考えたため、性能のカギとなるサージタンクの製作を依頼させていただきました。

ご提供いただいたサージタンクは、8月初旬に吸気系の製作を終え、エンジンを始動させることができました。順調にエンジンを回せていますので大変満足しております。

FDM方式3Dプリンタ/エンプラ樹脂について

エンジニアリング・プラスチックの略で、高耐熱、高耐久の工業用プラスチック樹脂でUltem、PC(ポリカーボネイト)、ABS、ASAなどがあります。それらの樹脂をリール状にした材料を高温で溶かしながら一筆書きのように積層していく方式の3DプリンタをFDM方式といいます。造形したモデルは、試作用途ではなく十分な耐久性を持った部品として実装できることが特徴です。

お問い合わせ

アルテック株式会社
デジタルプリンタ営業部 3Dプリンタ営業課
E-mail: sales@3d-printer.jp
TEL: 03-5542-6756 / FAX: 03-5542-6766