はじめての
工業用3Dプリンター

次の1台、どうするか?

3Dプリンターは昔に比べて随分安いものが増えました。
民生用(家庭用)の安価な3Dプリンターで既に3Dプリンターが自社のビジネスに活用できる可能性について、検討を進めているお客様も多いと思います。

しかしながら安価な3Dプリンターではできないことも多く、本格的な業務利用を考えると、工業用3Dプリンターの導入は必須です。では、今ご利用の安価な機種と工業用3Dプリンターではどう違うのか、そして弊社がお勧めする機種ならどうできるのかをお話したいと思います。

安価な機種と工業用3Dプリンターの違い

3Dプリンターは機種により様々な違いがありますが、ここでは大きく3つのポイントについて解説いたします。

Point1精度

まずは「造形精度」の違いがあります。造形精度は2つの軸により判断できます。
造形されたものが入力した3D CADデータ通りであるという意味での「寸法精度」と、表面の仕上がりという意味での「表面精度」があります。 安価な機種は造形材の熱収縮などにより、変形しやすく反りが発生したり、寸法精度が低く不正確なことがあります。またサポート材除去部分が荒れてしまうなど表面精度も低い傾向にあります。

一方で工業用3Dプリンターは反りを抑えて変形しにくく、表面の仕上がりも均一です。
工業用3Dプリンターは正確にモデルを造形するために、本体構造やヘッドを正確に動かす機構やプログラムを採用しています。
また、変形を抑止する機能を備えるものがあります。
例えばFDM方式であればヒートチャンバーなどの造形材の熱収縮を抑えるシステムが搭載されています。
それらの技術により高い造形精度を確保することができます。

Point2安定性

3Dプリンターの安定性とは「トラブルの頻度」と言い換えることができます。
3Dプリンターは材料、機械機構、サポート材、ソフトウェアといった要素が複雑に絡み合っています。造形中に動作が停止してしまったり、造形が崩れたまま稼働を続けてしまったり、コストや時間の大きなロスを発生させてしまいます。

工業用3Dプリンターではメーカーや機種にもよりますが、例えば安定性に定評があるStratasys社の製品場合、造形の失敗は滅多に起きません。そのため完成までの無駄を削減し、設計などその他の工程に時間をかけることができます。

Point3サポート材除去

3Dプリンターの安定性とは「トラブルの頻度」と言い換えることができます。
3Dプリンターは材料、機械機構、サポート材、ソフトウェアといった要素が複雑に絡み合っています。造形中に動作が停止してしまったり、造形が崩れたまま稼働を続けてしまったり、コストや時間の大きなロスを発生させてしまいます。

工業用3Dプリンターではメーカーや機種にもよりますが、例えば安定性に定評があるStratasys社の製品場合、造形の失敗は滅多に起きません。そのため完成までの無駄を削減し、設計などその他の工程に時間をかけることができます。

工業用3Dプリンターはソフトウェアも重要

検討時に意外と気付かず、後で後悔するポイントに、ソフトウェアがあります。
通常3Dプリンターの印刷では、CADデータをSTLファイルへと変換する必要があります。
ですがStratasys社の提供する3Dプリンター専用のスライサーソフト"GrabCAD Print"では、CADデータをそのまま読み込み、プリントすることが可能です。
それによりSTLファイルへの変換と設定に要していた時間を削減することができ、STLファイルへの変換によるデータのエラーも防ぐことができます。

また操作は非常に簡単で、動作速度も速く、「造形材料」「積層ピッチ」「サポート材の付き方」「造形個数」「造形方向」「モデルのリサイズ」、さらにFDM方式では「モデルの内部構造」や「サポート材の充填スタイル」など、あらゆる設定を行うことができます。

さらにデータの「自己交差」「開放面」「反転法線」などのエラーを検知することができ、どこにエラーが発生しているのかを調べ警告を表示します。それだけでなく発見したすべてのモデルのエラーを自動で修正することができます。
この自動修正機能は、 Stratasys社の提供するGrabCAD Printならではの機能です。

お勧めの機種

予算を抑えて工業用品質を実現

おすすめ機種:Stratasys F170(メーカー:Stratasys

Stratasys F120

この機種は、現行のStratasysの3Dプリンターの中でも最も安価なエントリーモデルでありながら、最大のポイントは、上位モデルと比較して精度・速度・安定性等は変わらないということです。
違いとして挙げられるのは、スーパーエンジニアリングプラスチック等の使える材料の種類に一部制限があるということです。
予算を抑えつつも、安価な機種との機能の差は歴然です。

高品質・多機能で幅広く活用可能

おすすめ機種:Stratasys J35 Pro(メーカー:Stratasys

Stratasys J35 Pro

この機種は、コンパクトでコストを抑えたマルチマテリアル3Dプリンターで、一度の造形で、トレイ上のパーツごとやパーツの部分(シェルごと)に複数材料の同時使用・混ぜ合わせをした造形が可能です。細かなパーツの咬合確認等にも最適なモデルです。
また低価格材料やクリア材料、ゴムライク樹脂の使用も可能であり、試作の表現力の幅が拡がります。