アルテック Desktop Metal社製金属3Dプリンター用の工具鋼(D2)を販売開始 ~Studioシステム2で冷間金型が造形可能~

ニュースリリース
2022年01月12日

弊社が国内一次代理店を務める金属3Dプリンター業界大手*のDesktop Metal, Inc. (NYSE: DM)社が、Studioシステム2でD2(工具鋼)による造形が可能になったことを発表いたしました。販売開始時期は1月末を予定しております。

* 『Wohlers Report 2021』

僅かツーステップのBMD方式で冷間金型の製造を実現

冷間金型用に一般的に使われているD2(工具鋼)がStudioシステム2で使用可能になりました。

ボストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- Desktop Metal社は、Studioシステム2にD2(工具鋼)の使用認定を発表しました。ツーステップのバウンドメタルAMプロセスでD2を取扱う企業として、Desktop Metal社が初めての議長となります。シンプルなハンズフリーのプロセスを活用して、冷却機構を備えた試作金型や少量の射出成形部品の冷間金型などを造形できるようになりました。


このプレスリリースには、マルチメディアが使用されています。リリースの全文はこちら

https://www.businesswire.com/news/home/20211207005658/en/


D2は、熱処理後の硬度と圧縮強度が高いことを特徴とする、用途の広い高炭素、高クロムの工具鋼です。D2は、非常に高い耐摩耗性、寸法安定性、および硬化状態での耐食性をもっております。これは、コンフォーマル冷却アプリケーションの重要なメリットです。D2は、圧印加工ツール、サイジングツール、せん断加工ツール、成形型、せん断切削工具、ゲージ、バニシングツール、及び、その他の摩耗部品など、耐摩耗性と適度な靭性の組み合わせを必要とするさまざまな冷間加工ツールに使用されています。

「D2は、従来、使用する事が困難で高価な材料だった」と、Desktop Metal社の共同創設者兼CTOであるJonah Myerberg氏は述べています。「Studio システム2がこの材料を扱える様になった事で、手軽に工具鋼パーツを製造する事ができるようになりました。これまでに認定された他の全てのStudioシステム材料よりも熱処理後の硬度が高いこの新しい材料をお客様に提供できることをとても嬉しく思います。これにより、工具材料グレードの強度を必要とする新しいアプリケーションが拡大していくでしょう。」

Studio システム2は、従来の3Dプリンター方式よりも、より簡単に優れた機械的特性をもった工具鋼の部品製造を実現します。主な使用事例は次のとおりです。

スタンピングツール-空中カム切断セクション

このツールは、車両製造ラインでフレーム部品を大量生産するスタンピングダイです。D2は、その高い硬度と優れた耐摩耗性により、成形中の衝撃に繰り返し耐えなければならない工具にとっては重要な材料です。このようなスタンピングダイは、材料の硬度が高いため、従来は送り速度をゆっくりにして切削加工する方法で少量生産されていました。Studio システム2を使用すると、これらのツールを低コストで生産できると同時に、複雑な加工操作やCNC固定具の準備が不要になります。また、切削工具の摩耗も削減することができます。

Egar Tool and Die社は、自動車用プレスダイ、生産スタンピングおよび溶接アセンブリの製造で急速に成長している会社です。同社のAM統括部長であるCoolin Kool氏は、「2台のStudioシステム2用のD2の発売を待ち望んでいました。この材料のリリースは、工具設計を新たなステージへと導き、スタンピングダイに必要な材料特性と硬度を提供することができるでしょう。」 と述べています。

オフィスで使える金属3Dプリンター Studio System 2 ™

Studio システム2は、Desktop Metal社独自のBound Metal Deposition™(BMD)テクノロジーを活用して部品を製造することができるオフィス向けの金属積層造形システムです。簡単な2段階のプロセス(部品をプリンターから炉に直接移すことができます)は、一般的な金属3Dプリンターに使用される金属粉末や危険なレーザーを排除しながら、ほぼハンズフリーの操作を提供します。Studio システム2は、プリンターと焼結炉で構成されており、優れた表面仕上げと高性能の機械的特性を備えた金属部品の少量生産を簡素化します。

D2に加えて、Studio システム2は、Ti64、316L、17-4PHステンレス鋼、4140低合金鋼、H13工具鋼や銅など、既にStudioシステムで対応されていた全ての材料と互換性があります。また、Studioシステム2のプロセスを活用するポートフォリオは、現在活発な研究開発が行われており、今後更に新しいリリースが予定されています

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