自動車の製造における3Dプリンタ活用例(Massivit)

コンセプトカーの制作

コンセプトカーとは、展示を主な目的とし制作される自動車のことです。量産・販売される自動車とは異なり、デザインを重視した芸術作品ともいえる存在です。
デザイナーの考案したデザインをもとに、実際のコンセプトカーを制作する過程では、何度も試行錯誤が重ねられ、本体ボディや細かなパーツまで開発・作成が繰り返されます。

Massivit導入による効果

自動車の製造では、型によって様々なパーツが形成されます。多様なデザインにより複雑な形状をもつコンセプトカーの製造では、開発過程で型の作り直しが発生することによるコストや製造期間の増幅が課題でした。
そこで型の製作のためにMassivitが導入されました。CADファイル、3D スキャンに基づいた高い精度の型形成が可能かつ、形状の自由度も高いため、型の作り直しによる廃棄資材の削減に繋がります。さらにMassivitによる型の製作は数時間と、製造期間を大幅に短縮します。
またMassivitは、型ではなく車体そのものを3Dプリンターによって製造するコンセプトカーの制作プロジェクトに用いられました。3Dプリンターによる実寸大のコンセプトカーの製造を可能にすることで、表現の自由度を高め、コンセプトカーの芸術性の向上に貢献します。

コンセプトカーの制作に適した機種として、Massivit1800、5000があります。
スピード重視で大きなものを短時間で造形可能なため、コンセプトカーの制作のような試行錯誤を繰り返すシーンにマッチします。

Massivit 1800

大型かつ高頻度な造形を求められる分野において、活用されます。
Massivit の特許技術により、従来は対応できなかった最大1.8mの大型モデルを高速で造形することが可能です。

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Massivit 5000

2種類の材料を同時に使用することができ、材料の異なるパーツを1つの造形物として製造することが可能です。
それにより大型モデルの高速造形と併せて、製造の効率化に貢献します。

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スーパーカー等、少数生産のレースカー制作

コンセプトカーだけでなく、実走する自動車の車体・パーツの製造においても3Dプリンターは活用されています。
スーパーカーやモータースポーツにおけるレースカーなど、少量生産を目的とした自動車において、型だけでなく3Dプリンターによる実製品の製造も行われています。特注のカスタム部品や車体の開発・改良の需要が発生するため、柔軟な形状に対応し短期間での製造が可能であることは大きなメリットです。

Cast In Motionテクノロジー

CAD設計に基づき、2つの外壁で構成された犠牲シェルを造形します。その後、モールドをオーブンで後硬化させることにより、高温での機械的特性を改善します。
外壁は水で壊れる熱硬化性フォトポリマー材料のため、シェルを水に浸すことで、フレーク状に砕くことができます。
そうして成形された型は、必要に応じて手作業で後仕上げするか、機械加工することが可能です。

このCast In Motionテクノロジーにより、GFRP、CFRP等の素材を用いて成形するための型を3Dプリンターで造形可能です。

Massivit 10000

車体の製造・開発分野などにおいて、金型をつくらずFRP型を造形可能です。通常の3Dプリンターでは造形できない1m規模の型を高速に造形します。
また強度が高く、造形したパーツを実製品としてご使用いただくことも可能です。

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